痴呆のタイプによってケアは違う?

御存知のように、一口に痴呆といっても原因は様々ですが、ここでは、アル ツハイマー型と脳血管性について...。 ちなみに、うちは後者でした。混合型の痴呆もあるし、1人1人の性格もあり、 一概には言えませんが、 だいたい一般的にはといった位に、お考え下さい。(文中『ア型』と『血管性』に省 略。)

心理的、物理的距離

血管性では、脳の処理機能が低下し、感情のコントロールが悪くなる為、多 くの情報が入ってくると (その時によって量は違うが)処理しきれず、パニック、混乱をし、機嫌が 悪くなったり、感情の爆発となるようです。 ケアや働きかけでは、心理的にも物理的にも一定の距離をおいて付き合うのが コツだそうです。 うちは以前ベタベタタイプの付き添いさんに毎日来て頂いている時、義母は毎 晩せん妄状態になっていました。 その後、人が変わってからはなくなりました。

これに対し、ア型は強い不安があり、不安解消の為には、心理的にも物理的 にも、ベタベタ密着する事を 好む様です。 ですが、血管性でも強い不安が出る事もあり、その時には義母の場合スキンシッ プをし、 不眠時には子供を寝かし付ける調子で、なでなでしていました。

痴呆の方の世界

血管性は痴呆があっても健康人と同じ理論の通用する現実の世界で生き ていて、理屈 にあった、筋道の通った説明をしなければならないようです。 これに対し、ア型の世界は虚構の世界で、そこは理屈や損得は通用せず、感性 で直感的に判断を下すので、 説明ではなく、直感で納得して頂くのが大切の様です。 ですから血管性の義母は、『なんで?』ととよく聞き、説明を求めてくるので、 ごまかしがきかない場面が多々ありました。

以上の点から、血管性は個々別々にその方のペースでゆっくりとケアしてい くことが大切で、 一方、ア型では集団のペースに乗せて賑やかに、がやがやと大勢が、距離的にも密着 する集団ケアが向いているようです。 ですので、うちの場合、デイにはあまり向かないタイプだったのです。元来は 社交的な人ですが...。

ケアの形態

最近では、「痴呆専門のデイ」もあるようですが、それはどうなのでしょう か? 血管性は現実の世界に住んでいるので、その方々を痴呆のみの世界でケアして いくと、現実世界を忘れて 一層痴呆化する心配があるんだそうで、むしろ痴呆のない人と一緒の生活が良いのだ そうです。 義母の場合、痴呆初期の頃「おボケさんばっかりで、嫌だ」と申し、色んな光 景 を見て、 ショックを受けて帰っていました。

一方、ア型は虚構の世界に生きており、それを現実の世界に引き戻そうとす ると、精神が 不安定になるので、虚構の世界を認め、介護者が虚構の世界に入ってケアした方が、 穏やかに生活できるそうです。 ア型の方は、ア型の方だけでのケアが適しているのだそうですが、そうは言っ てもねぇ〜。現実は難しいですよね。

私自身これらの知識を得ることで、義母の混乱ぶりが、知識を得る前に比べ、 今は薬のせい、 今は情報過多のせい、などと、少しは推測出来るようになり、義母を理解する助けと なりました。

痴呆の進行

ア型と血管性の進行の違いについてですが、一般的に、ア型の進行は坂道状の 経過をたどる。 一方、血管性のそれは、階段状の経過をたどると、言われており、残念ながらア型の 場合、進行が血管性に比べ 早いようです。 また、ア型の進行経過にあまり個人差が大きくないのに比べ、血管性の方は個 人差がとてもあるのだそうです。

これらの情報は、家族の会の会報(一部引用)、本、Dr.から得たもの、経 験によるものなどです。 痴呆についての理解や情報がもっと広く、早く、いろんな立場の方々に浸透し ていくことを、願っています。 そうでないと、本人だってつらいし、介護者もつらいし、苦しいですよね。 知識を得たからと言って、葛藤がなくなるわけではありませんが、何かの役に 立てて頂ければと思い、 まとめました。

 

H.13.11.27


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