嚥下困難

嚥下困難

パーキンソン症候群になっていた義母は、次第に嚥下困難がひどくなりました。
そこで、いろいろ工夫した方法を、お話したいと思います。
一口に嚥下困難と言っても、原因や症状は人ぞれぞれですから、誰にでも当てはまる訳ではないと思いますが、 何かの参考にして頂ければと思います。

(液体の場合)

義母の場合、咀嚼は良く出来ても、嚥下が難しい状態。かみかみを続けて、ごっくんが出来ません。
お茶も、かみかみを始めたら、もう、ごっくんはなかなか…。
それで、口の中にたまった液体をごっくんする為に、いちごを半分にスライスしたものや、メロンを一切れ 口に押し込みます。
すると、その固形物を噛もうとして、歯を噛み締めた拍子に、ごっくんが出来ます。
人間は、ごっくんする為には、歯を噛み締める動作が必要なのだそうです。

(食事の場合)

同様に、食事も一口食べる毎に、きゅうりをスライスして甘酢漬けにしたものを、口に入れます。
他に、らっきょう、たくあん等。
それらは、厚過ぎても薄過ぎても歯ごたえの点で、うまくいきません。
こうして、時間をかけて一口、一口、ごっくんしてもらっていました。
食事は、義母と私と、2人にとって闘いの様でした。

(服薬の場合)

服薬もまた、とても大変でした。義母の場合、パーキンソンの薬が切れると、薬を飲み込むことすら難しい為 服薬をする為、服薬をするといった状態でした。
1日、多い時には10種類程、また、1日8〜9回、早朝から深夜も服薬がありました。
しかし、一錠飲むのに5分もかかっていては、私も義母も耐えられません。
そこで、錠剤はスプーンで潰して(のちに、医師に頼み散剤で処方してもらう)ゼリー、ヨーグルトに 混ぜて、飲んでもらっていました。

注意!

薬の種類によっては、潰して服薬してはいけないものもありますので、医師か薬剤師さんに、お問い合わせ下さい。
潰してもOKかどうかについては、医師より薬剤師さんの方が詳しいので、私は、直接病院の薬剤部へ電話で問い合わせていました。

(補助食品)

しかし、いろいろ工夫しても嚥下がさらに難しくなってからは、高カロリー流動食(カロリーメイトの様な液体) をゼラチンで固めて、服薬と食事も兼ねて行えるようにしました。
一口でも多く、又、少ししか食べられない義母に、少量で高カロリーの物を口に入れてもらえるよう、考えました。
以下は、私が重宝して使っていた食品です。

*ゼラチン

  皆さんも、粉ゼラチンは使用なさっておられる事と思いますが、これは液体が固められ便利な反面、食品が 冷たくなるのが難点ですね。
しかし、夏場はとても重宝です。口の中で、溶けるので飲み込みに時間がかかると液体になって、 むせてしまう難点も。
割り合いは、 粉ゼラチン 50グラムに対して、液体 250cc〜300cc

市販の野菜ジュース、お茶、ポタージュ、流動食などお勧め。

*増粘食品

トロミをつける食品。
粉状で、冷たい物にも温かい物にも混ぜるだけで、最適なトロミがつけられ、とても便利です。
お味噌汁、お茶など、お勧め。

*高栄養流動食品

少量で高カロリーが摂取出来、栄養バランスも良いです。
医師から処方されるエンシュアリキッドより、さらに高カロリーのものもあります。
例えば、200kcal/100ml(テルミール2.0)

その他、調理済食品のゼリー食、ミキサー食、きざみ食。
うなぎや蟹、ホタテ、などのプリンタイプ食品まであります。
また、おやつも、カルシウム、ビタミン、鉄分、タンパク質を強化したものも、あります。

これらのことをもっとお知りになりたい方は、下記に連絡し、パンフレットを請求なさって下さい。
食品は、通販でお求めになれます。

(株)ヘルシーネットワーク  0120-236-977 (平日/9:00〜4:00)

他に、冷凍のミキサー食、刻み食が、下記の会社でもお求めになれます。 実際にお使いになった体験談によると、とても美味しいし、使いやすいようですよ!(*^^*)

@旭松食品 http://www.asahimatsu.co.jp/

また、嚥下困難に関する相談や質問に、専門家が掲示板で答えて下さったり、情報、知識が得られるサイトも あります。

こちら嚥下障害支援サイト

1日でも長く、口から食べられる事を願って…。

H.13.12.28 記


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